課題と背景
シール部品は、目視では完全に平らに見えても、圧力がかかると流体を通してしまうことがあります。精密シール部品を手がけるある欧州メーカーにとって、この「見た目は問題ない」と「確実にシールする」との隔たりこそが事業のすべてです。同社の部品は、エアコンプレッサー、ウォーターポンプ、EV駆動モーターの冷却ユニットやギアボックスといった回転システムの気密性を保っており、現場での漏れは不良品を意味します。
問題は、平面度の公差が 0.1 µm にまで及ぶことです — 目で見たり手で触れたりして判別するにはあまりにも微小な偏差です。シール面の段差も同様に厳しく管理しなければなりません。このレベルでは「見た目は問題ない」は何の意味も持たず、表面を実際に測定する必要があります。
さらに、対象は単一の部品ではなく部品ファミリー全体です。コイン大のリップシールから、直径数インチの非接触シールリングまで多岐にわたるため、同じ検査で小さな部品を単一視野で捉えつつ、機能領域全体を失うことなく大きな表面も扱えなければなりません。そしてこれらは日常的な生産検査であるため、その手法は高速で、どのオペレーターでも再現でき、部品を出荷判定できるだけの信頼性を備えている必要があります。


解決策:表面全体を数秒で捉える
同メーカーは、既存の測定システムと比較検証したうえで、日常の平面度・形状・段差検査に TopMap Pro.Surf を採用しました。小さな部品は単一視野で捉え、大きなシール面は画像スティッチングで測定するため、数点のサンプリングではなく機能領域全体を評価できます。
この表面全体を捉える視点こそが、チームの働き方を変えた要素です。顕微鏡ベースのシステムによる点ごとの遅い計測の代わりに、エンジニアはシール面全体の高速かつ非接触なマップ — 平面度、形状偏差、段差を一度に — 数秒で得られます。全体像が即座に把握でき、信頼しやすいため、併用している従来の顕微鏡システムよりもはるかに頻繁に使われるようになりました。
繰り返し行う検査については、TMS ソフトウェアが定常作業を自動化する測定レシピを追加します。同じ検査が毎回同じ手順で実行され、手動セットアップが減り、オペレーターが替わっても一貫した結果が得られます — これが、巧妙な測定器と信頼できる生産ツールとの違いです。

成果
このメーカーにとっての答えは、非接触での平面度・形状・段差測定を行う TopMap Pro.Surf でした — 日常の品質管理に十分な速さでありながら、サブマイクロメートルのシール面にも対応できる精度を備えています。現在は主に品質検査で稼働しており、ニーズの拡大に応じて生産プレスのより近くへ移していく余地も明確にあります。
平らな面やシール面を検査するなら、実用的な第一歩は自社部品を用いたフィージビリティスタディです。また、PolyFlex のレンタルオプションを利用すれば、投資前に自社の生産現場で非接触表面測定を試すこともできます。
表面計測へのクイックスタート
私たちは「本質を測る(Measure what matters)」という理念を真剣に掲げ、お客様の状況に合ったあらゆる方法でサポートします。ニーズが一時的なものであっても、まだフルシステムの予算が確保できていなくても、選択肢があります — PolyRent でシステムをレンタルする、あるいは PolyMeasure で当社のスペシャリストが測定を代行します。購入をご検討の場合は、まずフィージビリティスタディかレンタルから始めることをお勧めします — レンタル料は後日、購入価格に充当されます。当社の専門家にご相談いただければ、お客様の計測タスクに最適なアプローチをご提案します。